BIAS FX 2 mobileレビュー
|こんにちわ。sirenです。
iPhone、iPadなどのiOS系は、ギター・ベースを接続してエフェクターやアンプの代わりになるアプリが豊富です。というのも、AndroidはOSの割り込み制御の制限によって出音の遅延が大きかったため、iOSの方が向いていた、というのがあるようです。
私は2015年頃からこれらのエフェクター・アンプシミュレーターアプリを使い始めましたが、BIAS FX 2のレビューを始めとして、2020年のおすすめアプリを紹介・レビューしたいと思います。
目次
iOSアプリ ギター エフェクター・アンプ10選
さて、オーディオインターフェースを手に入れたら、あとはギターアンプシミュレーター・エフェクターアプリを選びましょう!
BIAS FX mobile 2
2020年5月リリースのこちらのアプリが現在最も新しく、最も音も良いと感じるおすすめアプリです。
個人的に良いと感じる点は以下になります。
- マルチプラットフォーム対応かつ、プリセットがネットで共有できる
- アプリのサンプリングレート上限が96000Hzと高いのでオーディオインターフェースの性能を引き出せる・音が良い
- 自分の持っていないギターの音もシミュレートできる
- アンプ・エフェクターの種類が豊富で使いたい物がある
- UIが軽く、使い方が直感的でわかりやすい
- 初期プリセットや、後述のToneCloudでダウンロード出来るプリセットが優秀でそこまで音作りしなくてもいい音が出せる
私が普段弾いている、自作プリセット”siren drive 2″セッティングの画面。
マルチプラットフォーム対応かつ、プリセットがネットで共有できる
BIAS FX mobile 2はWindows / Mac版もあり、プリセットはTonecloudというネット上に保存でき、世界中の人や自分のマシン同士でも共有できるため、家でも外でもギターを弾くという場合はかなり重宝します。私のプリセットも公開してありますので、興味のある方はtonecloud内で「siren public」と検索してみてください。
tonecloudの画面。検索結果画面からダウンロードせずにまずは”Preview”をスライドするだけで試し弾きができてしまうUIは便利。
プロの作ったプリセットダウンロード画面。
そのセッティングを使ってこの曲弾いてみたくなりません??
マーティ・フリードマンはじめ、プロモーションとしてプロの作成したプリセットもありますので、プロと同じセッティングで弾いてみるのも楽しめる点です。
自分で音作りをするのが面倒だったり、何から初めていいかよくわからなかったときは、tonecloudで検索したプリセットをそのまま使ったり編集して使用しています(もちろん最初から入っているプリセットを使うこともあります)。
BIAS FX 2はアプリ自体は無料で、アプリ内購入でアンプやエフェクターを増やせる形式で販売されていますが、全部揃えても5000円前後といったところです。今はBIAS FX mobile (1)からの乗り換え期間ということもあり、頻繁に割引キャンペーンをやっています。
サンプリングレート上限が96000Hzで音が良い
オーディオインターフェースの性能を表す数値によく、サンプリングレートというものが表記されています。これは、ギターから入力された音が1秒間に何回波形として処理されるかという意味で、CDからMP3に変換する時にも出てくる単位です。
デジタル信号というのは実際の波ではなく、サンプリングレート96000Hzなら1秒間に96000個の点として記録されるものなので、当然この数値が高いほどリアルな音に近づきます。
そして、オーディオインターフェースが高いサンプリングレートに対応していても、実はこれまで出ていたiOSアプリのアンプシミュレーターでは上限48000Hzの物がほとんどでした。ここが最新アプリであるBIAS FX mobile 2の優れているポイントです。
もちろん数値的な所だけでなく、シミュレートされている波形も優れているのでしょう、BIAS FX mobile 1と聴き比べても(同じプリセットが使い回せます)出音が良いと感じます。
有名ギターモデル各種の音もシミュレートできる
もう一つ素晴らしいところは、アンプ・エフェクターだけでなく、BIAS FX mobile 2にはギターのシミュレート機能も実装されたことです。
この機能を使うにはまずアプリ内の設定画面で自分の使っているギターの生音を1〜12弦で順番に弾いて記録します。そして、シミュレーションしたいギターのモデルを選択すると、弾いたときにそのモデルの音の波形に近づけてくれるという機能(だと理解しています)で、35本もの有名ギターモデルが収録されています。
私が普段使用している*Strandberg.のギターはメタルを弾くとパワーが無いと感じるのですが、憧れのESP Horizonをシミュレートすると、かなり太い音になります。
Edwardsのギターでhorizonは持ってるんだけど、
ESPのは持ってないんですよね。
ストラト・レスポール・テレキャスを持っていないけど音がほしいといった時に使えますし、Yngwie Malmsteenのシグネチャモデル等アーティストのモデルも収録されているのが個人的には熱いです!
アンプ・エフェクターの種類が豊富
メインの機能である、アンプ・エフェクターの収録数も膨大で、数え間違いでなければエフェクターが83種類、ギターアンプが89種類、ベースアンプが17種類も入っています(今後アップデートで増えることはありそうです)。
アンプ。アンプと別に、キャビネットは現在13種類ですが、Coming soonと書かれている箇所があるので、直近ではキャビネットがまず追加されそうです。
エフェクターも見れば大体オリジナルが何なのか分かりますね。
数だけ多くて使いたいエフェクターが無い!といった事だと本末転倒ですが、今の所それはありません。BIAS FX mobile 1の頃は、オートワウが無いのが不満だったのですが、2には追加されています。
私が普通に知っているエフェクターやアンプは揃っていましたし、知らないものも半数以上あります。個人的に特にラック系は買ったこともなくて疎いので、使ってプロ気分を楽しんでいます。
BIAS FX mobile 2は(1の頃から)ラインセレクターが使えるので、アンプを2個配置してステレオで音作りができるのですが、youtubeなどで音作りを公開されている人の動画を見ると、だいたいステレオで音作りをするのが基本のようです。
こちらの動画はMac版ですが、私がよく見ているYuuki Tsujimuraさんの音作り動画です。iOS版も操作は基本的に同じです。
私は使っていませんが、BIAS AMP 2という別アプリも使用すると、そちらで作ったアンプを読み込んで使うことで更にパワーアップできるようです。
UIが軽く、わかりやすい
これは基本的なことですが、BIAS FX mobile 2のUIは軽くて、もっさりしていません。他のアプリだと結構動作が遅いものがあるんですよね。。。そういったアプリはプリセットの切り替えなども一瞬でなく困ります。
また、セッティングの仕方なども特に説明書を必要としない簡単さでした。
まずはiPhoneにギターを繋ぐオーディオインターフェースを買おう
iPhone、iPadにギター・ベースを接続するためには、オーディオインターフェースという機器を介する必要があります。オーディオインターフェースは、iPhone側とはlightning端子で接続、ギターとは普通のシールドで挿すことができます。
ただ、注意としてはWindowsやMacだけでなくiOSにも対応している製品を選ぶ必要があります!
オーディオインターフェースを購入すれば、あとはいつでもどこでもギターライフが楽しめます。
おすすめはxtone xsonicですが、使用環境や好みで選ぶものは変わってきます。
デスクでしか使わないのなら、いわゆる据え置き型の普通のオーディオインターフェースでも良いと思います(iOSに対応しているもの)。
1) xtone xsonic
ライブでも使いたい人におすすめ。ペダルも一体型な上コンパクトサイズ。サンプリングレートもiOS対応で2020最高の192kHz。
xtone xsonicについては、以前こちらの記事で紹介しています。
2) iRigシリーズ
iOS向けオーディオインターフェースとしてはかなり有名です。コンパクト・軽量な本体で、ギターに貼り付けても良いくらい。中身がスカスカなプラスチックの箱をイメージすると割と当たっている位の軽さです。どこでもすぐに弾きたい人向け。ペダルを使いたい場合はblueboardなどbluetooth製品で別途購入が必要です。
3) sonic port VX
マイクも内蔵でボーカルギターの人におすすめ。それなりに使えるマイクが内蔵している分、iRigに比べると本体は大きめ。
iOS13の初期に使えなくなる騒ぎがありましたが、iOS13.5で修正されました。
おわりに
少し長くなってしまいました。2020年版のアンプシミュレーターアプリとしては、今後以下の様なものを使ってみて、追記していこうと思います。
これ以外にも今熱いアプリがあればコメント欄に書いてくださると、買って試すかもしれません。
- BIAS AMP 2
- ToneStack
- Amplitube
- Cubasis 3
参考になると幸いです。